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JASC BLOG
第58回日米学生会議 ブログ
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企業の社会的責任。今や世界的な潮流となり、日本でも近年話題になり始めたCSRの概念。もはや21世紀の企業を取り巻く環境はCSR抜きには語れない時代を迎えつつある。
 

去る6月19日に宝酒造株式会社環境広報部環境課長の大豊様にお話を伺う機会をいただいた。宝酒造では昨年から緑字決算報告書を出す試みがあり、これまでの環境活動重視からCSR全般への移行を計っている企業だ。そのための様々な取り組みなどを伺った。
 

興味深かったのが、宝酒造がとてもオリジナリティのある活動をしていることだ。例えばまず、他の企業のCSR報告書にあたる緑字決算報告書。この緑字というのは、事業活動ではじき出される黒字、赤字とは別に環境に対して貢献できた度合いを、ECOという宝酒造オリジナルの単位で換算し分かりやすく表示したものである。これにより、今まで専門的すぎて分かりづらかった環境報告書が、とても分かりやすいCSR報告書に生まれ変わっている。


そして、この報告書のもう一つの特徴はCSRという言葉が出てこないことだ。今どの企業もCSRという言葉をアピールしている中、宝酒造はあえてこの言葉を使っていない。というのも宝酒造にはまだCSRの定義がないのだ。私は今回の訪問に行くまで、CSRの定義をきちんとしておくべきで、それから何らかの活動をするべきだと思っていた。しかし、お話を聞くにつれ、必ずしもそのような必要性があるとは感じられなくなった。宝酒造は、日本でいうCSR元年のそれより何十年も前から様々な社会貢献活動を、マーケティング戦略の一環として効果的に取り入れている。自社のイメージアップ、売り上げ増加のために、カムバックサーモンキャンペーンや北海道ホタル計画など様々なユニークなプロジェクトに取り組み、効果的な宣伝を含めた事業活動を展開してきた。それらの活動による事業へのフィードバックもあった、と大豊氏はおっしゃる。宝酒造を身近に感じてもらいたい、その気持ちが多くのプロジェクトにつながっているように思う。宝酒造はこのような活動を蓄積してきた企業であり、それがCSRという言葉で置き換わったに過ぎないのだ。だからこそ今から新しくCSRの定義を作る必要性があるのか、という活発な議論が社内でなされている。まさに自分たちらしい活動を模索しているように感じた。


昨今CSRという言葉ばかりが先行してしまい、中身の伴わないCSRが存在することは否めない。名ばかりのCSRであっては、本末転倒である。そんな中、たとえ他社の動きとは違っていても、独自の事業展開をされている宝酒造の方針は、私の目にとても魅力的に映った。社会貢献活動は今までしてきたことなのだ。それを今新しくCSRという言葉ができたことで皆がとまどっている。たしかに、聞きなれない3文字のアルファベットは少し馴染みにくいものかもしれない。そしてこのCSRには確固たる定義やマニュアルは存在しない。今多くの企業が試行錯誤しながら手探りを続けている。そもそもCSRの概念は、社会的影響力の大きい企業が、市民社会に悪影響を与えることなく健全に事業活動を行い、そして社会に良いインパクトを与えうる企業を目指そうというものではないだろうか。本業を充実させ、顧客や消費者を満足させ、社会をも満足させ、そして従業員を大切にする。そのような企業の姿勢そのものがCSRであり、CSRという言葉は最重要というわけではないのだ。そのことに改めて気付いた。まさに、はやりものではないほんもののCSRを追求している企業だと思った。京都という伝統的企業風土のある地で着実に良い仕事をしている企業だと思った。
 

最後に、大豊様がこの訪問を実現させてくださったこと、そしてお忙しい中、お時間を頂いたことに心から感謝しております。


担当者:第58回日米学生会議参加者 尾田 亜沙美


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