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JASC BLOG
第58回日米学生会議 ブログ
こんにちは!JASC開発分科会の長崎智裕です。遅れてしまいましたが、6/14
(水)に私たちの分科会が行ったHIV/AIDSに関する勉強会の報告をさせていただきま
す。

先日御徒町の丸幸ビルで行われた勉強会では、
アフリカ日本協議会(AJF)の稲場雅紀さんと、
国際保健協力市民の会(シェア)の山口誠史さんを講師に迎え、日米学生会議のメンバー8人と、オックスファム・ジャパンのメンバー9人が集まりました。
今回は講師のお二人からHIV/AIDSに関して主に市民社会の視点からお話を伺いまし
た。近年深刻化するHIV/AIDS問題へは企業や国家、または国際機関からの働きかけと
同時に、NGOなどの市民社会からのアクターの担う役割が重要なものとなってきています。

始めに、稲場さんからは「エイズの歴史」をテーマに、クイズを交えてHIV/AIDSが初めて社会的に認知された1981年を発端として始まったアメリカにおける社会運動について講義を受けました。HIV/AIDSというとアフリカなど途上国での問題と捉えられが
ちですが、まずは問題のルーツとなるアメリカでの当時の状況を解説いただいたことで、よりHIV/AIDS問題への理解を深めることが出来ました。発見された当初、感染者の全員がゲイであったために、「ゲイの病気」として社会から偏見を受けたことがその後の対策の遅れにつながったことなど、とても興味深い事実に触れることが出来ました。

その後、アフリカでのHIV/AIDS問題について稲場さんに概観をお話していただきまし
た。HIV/AIDS対策の成功例としてウガンダでのケースについて報告を受け、この問題への有効な対策方法を考える上で多くの示唆をいただきました。草の根の活動から政府による積極的な支援まで、HIV/AIDS対策は「あらゆる領域」で、「包括的」に行うことの必要性を感じました。

山口さんからもクイズを交えながら、シェアの行っている南アフリカでのプロジェクトについてお話を伺いました。現地でのパートナー団体と共にどのような活動を展開しているかのお話を聞くことで、草の根の活動の重要性や難しさを感じることが出来ました。特に印象に残ったこととして、先進国のNGOが途上国で活動する場合、現地のパートナー団体の能力強化を行うことが重要だということでした。いずれ現地を離れていってしまう先進国からの協力に頼るのではなく、自分たちの手で問題に対処する力を途上国の人々がつけることが、本当の問題解決へつながるのだと考えました。


およそ2時間の集中した講義を受けた後に行われた質疑応答では、予定時間を過ぎてしまうほど参加者と講師の間で活発な意見交換がなされました。充実した内容の勉強会になったとともに、開発分科会の目指す「開発のグローバル・フレームワーク」に関しても勉強会を通して多くの示唆を得ることが出来たと感じます。

ご協力いただいた講師のお二人と、参加者のみなさんに感謝します。
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