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JASC BLOG
第58回日米学生会議 ブログ
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10月24日(月)ぱ・る・るプラザ京都で開催されたCSRセミナー
「CSRの新しいながれ
    ――アジアにおけるサプライチェーン・マネジメント――」
に参加した時のレポートです。

【内容】
スピーカーは『社会企業家』(岩波書店)で紹介されている、アリス・テッパー・マーリンさんで、マーリンさんが中心となって立ち上げた、Social Accountability International (SAI)に関しての説明とそれに関する質疑応答が主な内容。

【SA8000とは?】
 SAIはSA8000という基本的な労働者の人権保護を定めた国際的な企画を創り、また労働基準向上に関する各種プログラムを実施している団体です。SA8000とは、9つの基準を守り事業を運営している企業に対して、SA8000の認証という国際的な認証を与えるもの。また認証を受けた企業はその企業のステークホルダーに対して、労働問題に真剣に取り組んでいることをアピールできる事や就職や転職、取引の判断材料として捉えられることにもなります。

 9つの条件とは、以下になります。
①児童労働の禁止
②強制労働の禁止
③健康と安全
④結社の自由
⑤差別からの自由
⑥懲罰の禁止
⑦適正労働時間
⑧適正報酬
⑨持続的改善のためのマネジメントシステム

【SA8000の近況】
 SA8000の詳しい内容までここでは全部紹介しきれないんですが、、、最近の傾向として注目すべき点はアディダスやGAP、パタゴニア、ティンバーランドなどの大手アパレル企業が認証を受けていることや、またインドや中国、ブラジルなどの途上国、新興工業国でも認証例が増えていることです。
 特に、ブラジルの国営石油会社ペトロブラスやインドの最大手製鉄会社タタ・スチールなども認証を得ています。もちろん西洋型労働基準の押し付けといった途上国側からの批判もありますが、しかし中国政府などを含めた各国政府も、労働基準の改善や先進消費国の取引先拡大を目指して認証を推奨する傾向にあります。

【日本の現状】
 現在、日本でSA8000を取得している企業は、株式会社イオンを含めて2社のみで、認証件数は伸び悩んでいるのが現状です。
 セミナーの質疑応答でも「なぜ日本でSA8000が普及しないのか?」といった質問も聞かれました。この質問に対して、日本企業のCSR担当者の方とCSRを研究されている大学教授の方のお答えが現在の日本のCSRに関する問題点も如実に表しているのではと考え、以下に書いてみます。

①日本では、特に大企業がすでに労働条件について高いパフォーマンスを発揮している。

②国際規格のダブルスタンダード。つまりISO、ヨーロッパの環境基準値などを含め、乗り越えるべき基準が多すぎる現状。

③日本企業は第3者機関の監査を嫌う傾向にある。同時に経団連も企業の自主的行動を評価している。

などの意見が聞かれました。

【感想】
 個人的には、大学でもアジア経済のゼミを履修していることもあり、途上国側の経済発展に伴った、こうした国際的な基準の認証取得が増加傾向にあるのは非常に意味深いものだと感じました。将来的に日本などの先進国が現在の新興工業国と呼ばれる国から認証取得を迫られるケースも少なからず登場してくる可能性も考えられます。
 先進国から始まったグローバル化の波、それはもはや先進国からのみ発するものではなくなる時代を迎えているのかもしれません。
 当分科会でも、企業の社会的責任など、最近注目を集めている分野にもフォーカスを当てて議論していきたいと考えております。
 
 アジアがアツイ!!



※参考情報
-SA8000の影響力
45カ国、52産業、710の職場、436,623人の労働者

-SA8000 Certified Facilities, by Country
1位:イタリア
2位:インド
3位:中国
4位:ブラジル
5位:パキスタン

-SA8000 Certified Facilities, by Country
1位:アパレル
2位:繊維
3位:化学
4位:交通
5位:コンサルティング


担当者:山田 裕一朗 (第58回日米学生会議実行委員会)
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